膝の内側の痛み

膝の痛みは肩や腰についで悩みを抱えている方が多い部位です。

膝が痛くて歩けない、膝が曲がらず正座ができないなど、年齢を重ねた人が痛くなるイメージがあると思いますが、そんなことはありません。

膝は足首と股関節の間の関節です。

どちらかの動きが悪くても膝へ影響が出てきます。もちろんそれだけではなく、足裏のアーチや足趾が上手に使えていない、骨盤の歪みなどからも膝に症状が出てきます。

ですから、膝だけを見て判断して施術をしても良くなりません。膝だけを見て手術なんてもってのほかです!

もちろん身体の状態を見た上で手術が必要な場合もあります。

今回は膝の内側の痛み

膝を外に開きながら上げる動作、深く曲げる時、階段を降りる時、方向を変える時にたまに痛みが出るなどの症状で悩まれていました。

病院に通われていて、注射を打ったけど全然良くならない日常生活に支障が出てきて、当院に来院されました。

状態を見させていただくと、鵞足に痛みが出る…単純に考えると縫工筋、薄筋、半腱様筋に何らかの問題が起きていると考えます。実際にそれらの筋肉は硬く特に薄筋には強い痛みがありました。

縫工筋、薄筋、半腱様筋。膝の内側に付着している部分が鵞足。

ほぐしてみて確認すると、初めより軽い感じはするけど痛みは取れていない。

次に最初の問診時に気になっていた足首と足裏アーチへアプローチ。

踏み込む時に足裏内側縦アーチがつぶれて、踵の骨が内側に倒れていました。

後脛骨筋に異常があると触診したところ、後脛骨筋の短縮が見られました。下腿部、内果後面、足底全てに緊張が見られました。

青いのが後脛骨筋

ここですぐに後脛骨筋を解さずに、他のアーチも見てみます。外側縦アーチ、横アーチ…ともに機能してない。

まずはこの2つのアーチが機能するように施術。そうすると後脛骨筋の緊張が緩みました。ここでようやく後脛骨筋にアプローチ、かなり硬くなっており、痛みもかなりありました。

緩めてあげて確認すると痛みも減りました。

1回の施術では全て取りきれませんでしたが、その後2回目に来ていただいた時に痛みが出る頻度がかなり減ったとのことです。

現在足裏のアーチが崩れてる人はほとんどの方です。すぐに何か症状が出てくるわけではありませんが、アーチが長く崩れている人は身体の全ての部位の痛みの原因になってきます。

慢性的に痛みや症状がある人は一度ご相談ください。

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